トミー・ジョン手術を必要とするヒジの故障はなぜ起こる。

 メジャーリーグでは、ここ数年、トミー・ジョン手術という腱の移植手術を受ける投手が増えています。田沢投手、松坂投手、藤川投手らも受けているものです。

 トミー・ジョン手術の執刀医でもあるアンドリューズ医師が中心となっているアメリカスポーツ医学研究所が、なぜ、トミー・ジョン手術を必要するひじの故障が起こるのかという報告をしました。米国ではESPNのウェブサイトがこれをレポートしています。

 簡単にですが、さきほどツイートしましたので、それをまとめます。

もちろん、球数制限し、特に子どもが投げ過ぎてはいけない。

速い球を投げていた選手は、現在だけでなく、過去にもたくさんいた。そうだとしたら、なぜ、最近、トミー・ジョン手術が増えているのか。

例えばノーラン・ライアンは球数も投げていたし、速い球も投げているが、トミー・ジョン手術は受けていない。ライアンという投手が唯一無二の存在だったともいえるけども、まだ、先発投手が完投していた時代でもある。中継ぎ、抑えとリレーすることが定着し、球数管理も行われていることが、逆に早いイニングから、ギアをトップに入れて速球を投げることにつながっているのかもしれないという見方もできる。

 もうひとつは、速球のスピードが年々、速くなっていることが挙げられる。